南海電鉄 水軒駅に行ってきました (平成14年5月3日撮影)

南海電鉄和歌山港支線の、その当時終点だった、水軒駅に行ってきました。

廃止まで1ヶ月を切っていたこともあり、たくさんの?人が来ていました。(笑)

和歌山市駅の和歌山港線ホームに停まっている水軒行き 行き先表示幕です
車内にあった運賃箱

・・・すでにやる気なさそう...
水軒駅に到着した電車
水軒駅に停車中の電車

この姿は、1日2回しかない...
水軒駅に停車中の電車・・・

・・・とそれを撮っている人たち(ちょっとわかりにくいかな?)
もうすぐ、

本日の最終列車が発車...
水軒駅を発車した電車

・・・ワタシはどうやって帰れば良いのでしょう?(付近を通るバス(1時間に1本)に乗りました)
閑散とした水軒駅

余分な線路は、当初計画された貨物輸送のためか?
やる気の無さそうな看板

その横に69.94km(おそらく難波起点)の標識が。
電車は1日2本 運賃表

和歌山市以遠(なんば側)まで乗車の場合は、ココでなく、和歌山市駅で精算するのだが...
閑散としたホーム再び。 ほんとに終端駅である。
ホームのさらに先にある、70kmの標識

南海電鉄和歌山港支線は、南海線(本線)の終点「和歌山市」駅からさらに先に伸びている線で、なんば駅から出ている特急「サザン」や一部の急行がそのまま「和歌山港」駅まで乗り入れています。(もちろん線内運転列車もあります。)

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ところで、水軒へは(写真にもあるように)1日2本しか、しかも中途半端な時間にしか列車がありません。存在価値が全く見いだせないこの線は、なんのために存在していたのでしょうか?

和歌山港線の実際の所有者は和歌山県で(正式には久保町〜水軒)、もとは、水軒駅付近にあった貯木場から木材を輸送するために建設されました(水軒駅は昭和46年開業)が、開通の前年にトラック輸送に切り替わってしまいました。しかし、県としては建設したばかりの線をすぐ廃止にすることができず、そのまま残されてきました。   (参考文献:山海堂「列島縦断へんな駅」所澤秀樹著)

しかし、近年、踏切事故が起きたことなどをきっかけに、やっと存続問題が浮上し、大した実績のない水軒駅は廃止されることになったようです。



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