桜並木の妙見ケーブル (平成16年4月10日撮影) 平成17年10月15日掲載
桜並木の中をゆく、妙見ケーブルに乗ってきました。
桜並木の妙見ケーブル | |
ふもとの黒川駅前から撮影。 桜並木の横を上り下りするケーブルカー |
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黒川駅ホームから撮影 駅から出てすぐの所は、左右両方で桜が咲いています。 |
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ケーブルカーの中から行き違い地点まで。 左側は、ずっと桜並木が続きます。 写真はありませんが、この先も左側は山上駅までずっと桜並木です。 |
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シグナス森林鉄道(実際の撮影時刻は順不同です) | |
森の中を走る、シグナス森林鉄道。 | 起点のベガ駅,終点のアルタイル駅付近は、ループとなっています。 森の中のベガ駅に停車中の列車。・・・写真タイム。 |
ベガ駅のループに入ってくる列車。 | ベガ駅に進入する列車。 |
ベガ駅直後の急勾配を登ってきた列車。 写真には写っていませんが、ベガ駅を出てすぐに、138パーミルの勾配があり(勾配標識もある)、ラックレール※1(リンゲンバッハ式だったと思われる)が使用されています。 |
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妙見チェアリフト,妙見の水広場 | |
妙見の水広場前から妙見山へ上がる妙見チェアリフト。(写真は下り方向) やはり、桜並木の中を上がっていきます。 昭和初期には、ここもケーブルカーが通っていたそうです。 |
「ハーブの丘」から妙見チェアリフトを撮影。 なお、妙見ケーブル「山上」駅は、写真左下の道の先にあります。 |
「ハーブの丘」から「妙見の水広場」を撮影。 運行を終えたシグナス森林鉄道の列車には、ブルーシートが・・・。 |
・妙見ケーブル 能勢電鉄妙見口駅から、徒歩20〜30分、または阪急バスで5分程度にある黒川駅から、山上駅まで運行されているケーブルカーです。路線は、写真で見るようにほぼ直線になっていて、麓から全景が見えます。 妙見チェアリフトのりばがある「妙見の水広場」へは、山上駅から5〜10分くらい登ったところにあります。なお、昭和初期には、現在の「妙見の水広場」付近まで、ケーブルカーが来ていたそうです。 ・シグナス森林鉄道 「妙見の水広場」内の「ベガ」駅と、森の中にある「アルタイル」駅をむすぶ、遊覧鉄道です。能勢電鉄の社員が休日返上で製作したという。それゆえ、作りは本格的で、ベガ駅を出てすぐのところにある138パーミルの急勾配(勾配標識有り)には、ラックレール※1(リンゲンバッハ式?)まで存在します。 ・妙見チェアリフト 「妙見の水広場前」駅と「妙見山」駅むすぶリフト(特殊索道※2)です。実はケーブルカーの廃線跡で、昭和初期には、ここにもケーブルカーがあったそうです。つまり、その当時は「山下線」「山上線」の2つのケーブルカーがあったそうです。 妙見ケーブル,妙見チェアリフトは、冬期平日は運休しています。能勢電鉄のホームページ等で確認してください。 シグナス森林鉄道については記載はないですが、ケーブル運休日は当然運休しているでしょう。また、運行時刻については不明ですが、この撮影日には、夕方4時20分には、すでにブルーシートが、被せられていました(上の写真)。 |
※1 ラックレール 歯軌条。 急勾配区間では、車輪だけで走行すると、スリップして登れない(下りは止まれない)おそれがあるため、2本のレールの中間に歯形に切ったレールを設置し、車両側にある走行用歯車をかみ合わせて、スリップを防ぐ方法が考案された。かつての国鉄碓氷峠、現在の大井川鉄道で導入されている「アプト式」というのも、ラックレール式鉄道の1種である。 ・ラック式鉄道の種類 a:アプト式 平板のラックレールを2〜3枚用いた方式。 b:リンゲンバッハ式 梯子状のラックレールを用いる方式。 c:シュトルプ式 平底レール(通常の鉄道レール)の頭部を歯車状に加工した物を用いる方式 d:ロッハー式 ラックレールを両側から歯車で挟み込むようにした方式。走行用歯車の軸は、他の方式と違い、地面に垂直になる。 e:フォンロール式 平板のラックレールを1枚用いた方式。 ※2 特殊索道 リフト(チェアリフト)の法規的な名前。かつては甲種(往復利用可能:夏山など),乙種(片道利用:スキー場など),丙種(スキー等で滑走しながら輸送。JバーとかTバーとか言われる)に分類されていた。なお、「普通索道」はロープウエイ,ゴンドラリフトのことを指す。どちらも、法規上は「鉄道」と見なされる。ただし、慣例的に「鉄道完乗」の対象から外される。 余談ではあるが、ケーブルカーは「鋼索鉄道」という。こちらは「鉄道完乗」の対象に含まれるのが普通である。 |