国鉄型気動車特急「いなば」「はまかぜ」そして
愛称変更前の「スーパーくにびき」 (平成15年9月21日撮影) (平成17年2月5日掲載)
平成13年7月ダイヤ改正から、新型車両への置き換えが始まった山陰地区のキハ181系。
平成9年に、岡山−鳥取に登場した「いなば」号も、平成15年に新型車両に置き換えられてしまいました。(愛称も「スーパーいなば」に変更)
ここでは、置き換えられる直前の「いなば」号と、愛称変更前の「スーパーくにびき」(現「スーパーまつかぜ」)、そして唯一キハ181系で残る「はまかぜ」号を掲載します。
岡山−(智頭急行)−鳥取を走る「いなば」号は、平成9年に登場した、比較的新しい特急列車です。登場当初からキハ181系による運転でしたが、これは、おそらく、山陰本線を走っていた特急「あさしお」号(現在は電車化:「きのさき」「たんば」etc)で使用されていた車両を回したものと思われます。
山陽本線や智頭急行といった線を走り、181系の高速性を発揮できる特急でしたが、現在は、より高速かつ効率運用のできるキハ187系に置き換えられています。
「スーパーくにびき」号はキハ181系で運転されていた「くにびき」号を、187系置き換えの際に名称変更したものです。「くにびき」号の運転開始当初は米子−益田の運転で、愛称も島根県の神話を元にしたものでしたが、その後、運転区間が拡大し、「スーパー」になった後は本数も大幅に増えました。(余談ながら、鳥取−米子運転の「くにびき」号は、登場当初は旧「いなば」を名乗っていました) そんなことから、島根県ローカルな愛称からの脱皮をはかるために?、国鉄山陰本線の名門特急の名を復活ということになりました。
なお、旧「まつかぜ」号は大阪−(福知山線,山陰本線)−博多の走行で、晩年は大阪−米子となり、米子−博多は「いそかぜ」号として分離されています。
「はまかぜ」号は、大阪地区から山陽本線,播但線を経由して山陰方面へ向かう特急で、山陽本線では未だにその俊足性を見ることができます。しかし、この列車も、電車化もしくはキハ187系化は時間の問題と思われます。
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