特急大通りのループ線 鳩原ループ (平成17年9月3日撮影) (平成19年9月9日掲載)


 北陸本線「新疋田」〜「敦賀」駅間にある、ループ線。
「サンダーバード」「雷鳥」「しらさぎ」「トワイライトエクスプレス」、貨物列車、そして寝台特急電車から改造の普通電車(※)、さらにはディーゼルの臨時特急も通っていました。(※:現在は無し。詳細は後述)

 なお、記載されている時刻は、デジカメの記録時刻によるもので、実際の時刻とは多少のずれがあるかも知れません。また、現在は大幅にダイヤが変わっている可能性があります。

敦賀駅,新疋田駅
敦賀駅にて(9時37分頃)

413系電車ではないかと思われます。
(10時26分頃)
新疋田駅を通過していった、雷鳥号

もとは、「スーパー雷鳥」だった車両です。
新疋田駅構内。

ちょっと曲がっています。
新疋田駅。

交流電化時代、つまり建て替え前の姿です。
(15時12分頃)
ふたたび新疋田駅。
鳩原ループでの撮影を終えて、帰りに載った列車。
・・・時刻表では、15時15分発
 
新疋田駅→鳩原ループ
鳩原ループに行く途中で撮影。(11時4分頃)
撮影ポイントを求めて、主要道から少し山道へ入っていきましたが、結局発見できず・・・(線路を跨ぐ陸橋があるそうです)
戻る途中で、たまたま撮れた列車。
なお、右のような熊捕獲用のワナも置いてあり、山の方へ行くことは、あまりオススメできません。
(11時32分頃)
新疋田駅から約1時間歩いて・・・

・・・やっと鳩原ループの上下線交差部が見えてきました。

鳩原ループは、上り線(米原方面)のみに存在し、下り線(敦賀方面)にはありません。そのため、ループ入り口付近は上下線が交差しています。(写真の線路はが下り線、それを跨ぐ水色の橋が上り線))
鳩原ループ付近
わかりにくいですが、
ループ自体が交差する部分の写真。

1周回った線路はこのトンネルの上を右から左に走ります。(列車が通っていれば、木々の隙間この部分に列車が見える)
また電線の1部は、この部分をショートカットしています。
こちらは、鳩原ループの導入部。(トンネルの反対側)
青いガーダー橋は、下り線との交差部分。
左の奥に見える赤いものは、線路をくぐる国道8号線の高さ制限です。
上下線の交差部分。

次々に
いろんな列車が通ります。
鳩原ループを通る列車、交差する列車
(11時49分頃)
ループに入ってくる「しらさぎ」

コマ送り写真はこちら(612KB)
(11時54分頃)
419系普通列車
寝台特急電車581,583系から改造された車両で、この車両は、中間車に運転台をつけたものです。

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(11時58分頃)
「サンダーバード」号。

「しらさぎ」号とは、貫通,非貫通運転台の方向が逆です。
(11時59分頃)
予期していなかった、貨物列車。

あわててシャッターを切ったので、中途半端な写真(苦笑)

左から
12時15分頃:上り「サンダーバード」683系通過
12時18分頃:下り普通列車通過。581,583系の中間車改造タイプの419系。
12時19分頃:上り普通列車419系通過。こちらは581,583系の先頭車改造タイプの419系。
12時22分頃:下り「しらさぎ」通過
(12時30分頃)
「雷鳥」号通過

国鉄特急485系(ショートノーズ型)です。
残念ながら、ボンネット型は、すでに引退しています。
(12時44分頃)
「雷鳥」号通過

短編成の特急が多い中、中間に先頭車無しで9両編成は堂々たる姿に思います。
(12時51分頃)

しらさぎ号
ここに来るに際して、時刻表をを参考に、大雑把に通過時刻を予想してきましたが、敦賀駅通過列車や上り下り列車の兼ね合いなどで、いくつかの列車を取り損ねてしまいました・・・。
(13時17分頃)
「サンダーバード」号

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(13時27分頃)
普通列車
急行型の475系でしょうか?
(13時38分頃)

「トワイライトエクスプレス」通過

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(13時50分頃)
「しらさぎ」号通過

下に写っているのは直流化工事の関係者と思われます。
(13時57分頃)
「サンダーバード」号通過
(14時14分頃)
臨時特急「おわら」号通過
コマ送り写真はこちら(317KB)

毎年9月1〜3日に越中八尾で行われる「おわら風の盆」のための臨時特急です。
(14時15分頃)
「サンダーバード」通過


 鳩原ループは、YAHOO地図などで、付近の地図を見ればわかると思いますが、敦賀を出た列車は、下り線から左へ一旦離れ、国道8号線を挟むように走りながら右に曲がり、下り線と交差してトンネル(第二衣掛トンネル)に入ります。トンネル内部もそのまま右に曲がり、トンネルを出たところで、(高さこそ違うものの)小浜線と併走します。再びトンネル(第一衣笠トンネル)に入って、右に曲がってトンネルから出たくらいで、元の線路から見てほぼ1周となります。そしてそのまま少し走ると、トンネル入り口の上あたりを通過します。左下には、今来た線路が見えると思います。
 


この付近は、特急大通りとなっていて、次々に特急が通過していきます。
 ・「雷鳥」(大阪〜金沢 : 1〜2時間毎)
 ・「サンダーバード」(大阪〜富山,和倉温泉など : 1時間毎)
 ・「しらさぎ」(名古屋,米原〜金沢,富山など : 1時間毎)
さらには、夜行列車
 ・寝台特急「日本海」(大阪〜青森 : 1日2往復)
 ・寝台特急「トワイライトエクスプレス」(大阪〜札幌 : 1日1往復(不定期))
 ・急行「きたぐに」(大阪〜新潟 : 1日1往復)深夜に通過。
また、特急ほどではないものの、時折、普通列車や貨物列車が通過していきます。

そのほか、この日は、
 ・臨時特急「おわら」(大阪〜越中八尾 : 9月1〜3日運転(この付近通過は1往復,ループ通過は深夜))
そのほかにも、いろいろな臨時列車が走ると思います。

なお、余談ではありますが、以前は、もっと多くの列車,車両が走っていました。たとえば「しらさぎ」号が485系で運転されていた頃は、絵入りヘッドマークもあり、また米原始発列車は「加越」という別の特急列車でした。
 


 撮影当時は、この付近は交流電化でした。しかし、敦賀までの直流化はすでに決まっており、この日も工事関係者の姿が見えました。
そして、平成18年10月に長浜〜敦賀が直流化されました。 この、直流化によって、特急列車の変更は無かったようですが、普通列車が大幅に変更されました。上の写真では、寝台特急から改造された車両や、急行型電車など、国鉄時代の交直流電車が普通列車に用いられていますが、現在は直流電車(なんと大阪近郊の新快速が敦賀まで運転)や新造された交直流電車が使用されています。 上の写真にある交直流車両の普通列車は、北陸本線交流電化区間に、まだ残っているようですが、使用開始よりすでに相当な年数が経っていること、しかも交直流電車がが新造されていることから、消えゆく運命にあると思われます。
 


鳩原ループへの道
  (Yahoo地図やGoogle地図を見たり、「疋田宿」の場所を調べた上で読んだら分かりやすいかも)
 この鳩原ループは、敦賀駅と新疋田駅の間にあるため、鉄道で行く場合はどちらかの駅から行くことになります。(実は、小浜線西敦賀から回り込むというアプローチもあります) ワタシは、まず国道や国道と線路の間の道・・・西近江街道の疋田宿などを通り、国道と線路の間に川が入ってくるあたりから川沿いの未舗装(途中からだったかも)の道へ入っていきました。その未舗装の道は、ほとんど北陸本線下り線沿いだったように思います・・・列車を撮影するには良さそうなところもありました。だたし、途中から道自体がアヤしくなり、農家の私道・・・他人の土地の中のような感じになってしまい、そこでたまたまバーベキューをしていた地元の人に尋ねる羽目に。(というよりも、鳩原ループへ行こうとしていたら、迷い込んでしまった。怪しいもんじゃないよ。ということを自分から言いたかったのかも。)
 教えられて、田んぼの中の道(他人の土地の中?)を行くと、上の写真(11時32分頃のやつ)の地点に出ました。ここで道が終わってしまうのですが、地元の人が言うには、「そこで線路を渡って・・・」(@_@) 確かに、線路を渡った反対側には続きの道っぽいものがあるけど・・・そうしないと、非常に大回りになるので、左右確認した上で結局渡って行きました。(絶対に真似をしないように。真似をしてもワタシは責任を取れません)

 14時15分頃のサンダーバードを撮影後、約1時間後の普通電車に乗るため、すぐ帰路につきましたが、
帰りは、しばらく下り線沿いに歩き、踏切を渡って国道へ出て、新疋田方向へ歩いていきました。そして、途中で、国道から川を渡って線路沿いの未舗装道路に出る道を見つけ(その川を渡る橋:14時34分頃)、その後は、来た道を逆方向に歩いて帰りました。

 なお、疋田宿から鳩原側の国道は、交通量がそこそこにあるのに歩道が無く、あまり歩きたくない道でした。(だから川沿いを歩いていました・・・最後に問題がありましたが) なので、新疋田駅から歩く場合は、できるだけ国道を避け、そして迷い込む前にこんな橋を渡って、最後は国道からアプローチするのがよいのではないかと思います。ただし、このルートでは、途中に、店舗・自販機は見あたりませんでした。(今、Googleマップを見ると、疋田宿の鳩原側から少し国道側に出ると、ローソンがあるようです)
 また、鳩原から新疋田駅に戻る場合は、上り坂を覚悟しなくてはなりません。鳩原ループの上下線交差部と新疋田駅では、少なくともループ分の高低差があるので、考えれば分かる話ですが・・・。その点を考えると、国道を下って敦賀に抜けた方が楽かも知れません。

 また、本数は少ないものの、敦賀駅からコミュニティバスで鳩原まで行くことができるようです。時刻は敦賀市役所のホームページに載っています。(そのホームページ内で「コミュニティバス時刻表」で検索→「愛発線(きらめきあらち号)」の「杉箸行き」を参照)



西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)


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