阪神なんば線淀川鉄橋(伝法鉄橋) (平成21年9月26日撮影) (平成22年1月3日掲載)
阪神なんば線全通(※)により、阪神電鉄と近鉄(奈良線)が、相互乗り入れを開始しました。 その、阪神電車だけでなく近鉄電車も渡るようになった、阪神なんば線新淀川橋梁(通称:伝法鉄橋)と、そこを通る電車。そして、鉄道に存在するものとしては、(おそらく)日本でここだけに存在する「陸閘(りくこう)」(増水時に使用する水防鉄扉)を紹介します。 (※:旧名称「西大阪線」。平成21年3月20日に、西九条駅〜大阪難波駅が延伸開業。同時に「阪神なんば線」と改称した。) |
阪神なんば線は、全通が前述のように平成21年(2009年)3月ですが、おおよその計画は昭和21年(1946年)までさかのぼり、工事開始も昭和35年(1960年)までさかのぼります。 内容は、それまでに存在していた「伝法線」(尼崎駅〜千鳥橋駅)を難波まで延伸して、同時に、近鉄も上本町駅から難波まで延伸して相互乗り入れを行う、というものでした。そして、昭和39年(1964年)に千鳥橋駅〜西九条駅が開業し、「西大阪線」と線名も改称しました。その後、さらに延伸工事が行われましたが、周辺住民の反対と工事費の高騰等により、事実上、頓挫してしまいました。 (近鉄の延伸工事は完了し、昭和45年(1970年)に開業) その後、平成時代(1990年以降)に入り、施設の建設・保有と、運営を別会社が行う「上下分離方式」での建設が決定し、平成15年(2003年)に工事着工(再開?)しました。 そして、最初の工事から約半世紀を経て、開業しました。 なお、阪神の車両は1両あたり19m、それに対し近鉄の車両は21mと、車両の長さが違いますが、乗り入れに関しては車両サイズの統一は行われず、それぞれそのままで運行されています。 |
阪神電気鉄道株式会社
西大阪高速鉄道(「阪神なんば線」の建設・保有を行う第3種鉄道事業者)
淀川陸陸閘門(国道2号線の淀川大橋に存在する陸閘)
近鉄電車ご利用案内・沿線情報 K's PLAZA
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参考文献:Wikipedia