トレッスル餘部鉄橋(余部橋梁)
 プロローグ と 地上編 
(平成18年2月25日撮影) (平成19年8月4日掲載)


 コンクリート橋に架け替えが決まった餘部鉄橋。
この、国内最大級のトレッスル橋を、工事が始まらないうちに撮影してきました。


プロローグ 〜臨時特急「かにカニはまかぜ」号と香住駅
大阪駅を出発前の、臨時特急「かにカニはまかぜ」号

「はまかぜ」号と同じく、国鉄型気動車キハ181系で運転されています。
カニの絵が書かれている側面方向幕。

「かにカニはまかぜ」号は、毎冬に走る臨時特急です。
香住駅にて。
普通列車にも、カニの絵の入った「かにカニ日帰りエクスプレス」看板がついています。

この時期、日本海側の各地は、かにを食べるツアーで、賑わいます。
香住駅に着いた後の、「かにカニはまかぜ」号

通常は4両で運転される「はまかぜ」号も、カニシーズンには、大幅増結されます。
中間に連結された、国鉄色(オリジナル色)キハ181系
この日は、大阪駅より「かにカニはまかぜ」号に乗り、香住駅からタクシーに乗って、餘部鉄橋に行きました。
 
餘部鉄橋を地上から見てみた
餘部鉄橋全景。
(拡大写真は1024×768ピクセル)
山の間からは、少し海も見えます。


香住から乗ったタクシーの運転手が、撮影ポイントで止めてくれました。
昭和61年の車両転落事故の慰霊のために建てられた観世音菩薩。

事故については、ここでは詳しくは触れませんが、架け替えに深く関連していることは、事実です。
鉄橋のふもとにも、案内看板。

当然、時刻表付き。
観世音菩薩と鉄橋(餘部駅方向)
こちらは、駅と反対側。
すぐ山の中に突っ込みます。
鉄橋より海側の道路橋から。


餘部鉄橋は、川も跨いでいます。
川沿いの解説看板。

やはり時刻表付き。
駅とは反対側の斜面をちょっと登ってみた。

鉄骨の三次元的空間。
真下から覗くと・・・
枕木も見える
空も見える・・・。
鉄橋には、正式名称が。

駅名は「餘部」ですが、鉄橋は「余部橋梁」。
餘部駅側の山。
よく見ると、駅につながる道が、へばりついています。
上り普通列車が、橋を通過していきました。
ふもとから駅へ上がる、道の途中から撮影。 そして、餘部駅へ→


 「餘部鉄橋は明治45年に建設され・・・」と言った説明は、写真中にもあるから省略して・・・・

 昭和61年暮れ、回送中だったお座敷客車「みやび」が、この餘部鉄橋より転落、鉄橋下のカニ加工工場を直撃し、犠牲者が出ました。原因は強風とされています。ただ、事故原因について、「現在の」余部橋梁そのものの欠陥を指摘している本もあります。
 ただ、原因はどうであれ、これ以降、規制が強化され、列車の遅延などが増えてしまったことは事実です。また、たとえ事故がなかったとしても、明治時代の建造物ゆえ、老朽化が進んでいることは、想像に難くありません。
 いろいろな議論はあるようですが、架け替えは避けて通れない、とワタシは思います。


「トレッスル餘部鉄橋(余部橋梁) 「はまかぜ」号通過 と餘部駅」はこちら


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