鉄橋を渡るのは自転車? 赤川鉄橋 (平成19年7月8日撮影) (平成19年10月28日掲載)


人や自転車(※)も渡れる鉄橋・・・赤川鉄橋を渡ってきました。
なお、この鉄橋は、おそらく5年以内に、徒歩や自転車では渡れなくなる運命にあります。(詳細は後述)

※ 赤川鉄橋は、車両通行止め標識が出ているとおり、自転車に乗ったままの通行は、違反となります。実際に自転車で渡る場合は、押して渡ってください。守っている人はごくわずかですが・・・。 なお、このページは、利用している状況を含めてレポートしているため、自転車に乗ったままの写真も、あえてそのまま掲載しました。


旭区側
旭区側のアプローチ部分。

近くに大きな道はなく、わかりにくい場所にあります。
線路と歩行者道の、「複線」!?

この写真の右端には「車両通行止め」標識が、ホンのちょっと写っています。
歩行者道には、赤川仮橋と書いてあります。 旭区側
線路を見る。

将来的に、複線化できるような準備がしてあります。
左下には、工事柵が。
複線化を見越した構造物  
アプローチ:
 旭区側は、付近に鉄道駅や大きな道はなく、アプローチは少し面倒です。一応、大阪市バスの「大東町」または「赤川三丁目」バス停から、城東貨物線に沿って進むのが、最も分かりやすいと思います。車でのアプローチは、狭い道に路駐を余儀なくされるため避けた方がよいでしょう。
 
東淀川区側
東淀川区側の入り口

手前は車道になっていて、踏切もあります。

「車両通行止め」標識があります。
・・・実は、自転車に乗って渡ってはダメなのです。
こちらにも赤川仮橋
踏切から線路を撮影 東淀川区側
線路を見る
アプローチ:
 淀川区側は、駅で言えば阪急電鉄淡路駅が最も近いと思われます。といっても、約1キロくらい離れている上に、線路沿いに道があまり無いようです。また、「淀川通」という道が比較的近くを通っていて、大阪市バス「東淡路一丁目」が最も近いようです。目の前に踏切があるように、車でたどり着くことも可能ですが、駐車スペースが無いと思われるので、ちょっと見るだけにとどめましょう。
 
橋途中
本当に川の上 板の隙間から、水面が見えます
板には旭区側から番号が振ってあり、東淀川区側の端は、3390番のようです。 色が違う板は、比較的新しい板。

定期的に修復がなされているようです。
 
橋の外から
旭区側河川敷から撮影。
歩行者道の裏側

板の隙間から、光が見えます。
旭区側河川敷から撮影
線路の裏側
東淀川区側から撮影した、
鉄橋全景
東淀川区側にあった看板。

赤川鉄橋が鉄道専用になった場合は、菅原城北大橋まで迂回しなくてはなりません。
 
貨物列車通過
鉄橋を下から撮影していると、何か走る音が・・・

残念ながら、機関車の先頭には間に合いませんでした。
通過する貨物列車と、橋を渡る人。
 
その他
この橋に関する「河川法許可標識」のようです。詳しい内容は、よく分かりません。
(左は旭区側にあったもの。中と右は東淀川区側にあったもの))
 


 赤川鉄橋は、大阪市旭区と東淀川区を結ぶ橋で、阪急千里線鉄橋(正式名称分からず)と、菅原城北大橋の間にあります。(正確な場所は、上の「河川法許可標識」の地名で地図を検索すれば分かると思います。)  なお、この鉄橋を通る線は「城東貨物線」と言い、現在のところ旅客列車は運転されていません。(稀に、回送が運転されることがあるようです。↓)
 

 城東貨物線は、片町線(学研都市線)の貨物支線で、片町線「鴫野駅」から東海道線「吹田駅」(以下「北半分」) および片町線「放出(はなてん)駅」から関西本線「加美駅」付近()(以下「南半分」) からなっています。 機能としては、東海道線から関西本線百済貨物駅(東部市場前駅の近く)へ向かうための貨物線で、1日に5往復程度の貨物列車が設定されているそうです。この赤川鉄橋がある北半分は電化されていますが、南半分は電化されていないので、ディーゼル機関車による運行となっています。なお、北半分では、定期的な貨物列車のほかに、近畿車輛徳庵工場で製造された鉄道車両が甲種回送()や「自力」回送で通ることがあるようです。(電化は、その「自力」回送のため)


 城東貨物線は、現在、旅客線化工事が行われています。そして先日、その線名が、「おおさか東」線に決定しました。そして、2008年春に放出駅〜久宝寺駅が開業予定です。また、現在の予定では、新大阪駅〜放出駅は2012年春に開業予定です。なお、現在の城東貨物線は単線ですが、おおさか東線は複線電化となります。つまり、その複線化の際、赤川鉄橋も歩行者道が撤去され、線路になってしまいます。現在のところ、北半分の工事はまだのようですが、上にある写真のように工事柵があるところを見ると、いつ工事が始まってもおかしくない状況となっています。


JRおでかけネット - 2008年春 おおさか東線開業予定!!

大阪外環状鉄道株式会社HP(おおさか東線の建設主体。第三種鉄道事業者())


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  正確には「八尾駅」まで、ただし、実質「久宝寺駅」まで。それとは別に「平野駅」に向かう短絡線がある(平野駅構内扱い)。さらに現在、おおさか東線工事のため、久宝寺駅方面への線路が撤去されているそうである。


  車両工場から納入される(実際使用される)鉄道会社まで、鉄道車両を「貨物」として機関車牽引で輸送すること(「貨物」なので厳密には回送ではない)。JRの線路上を、JRの機関車が、私鉄車両を牽引することもある。


  線路などを所有するが、営業は他社(第二種鉄道事業者)が行う鉄道事業者。第三種鉄道事業者が新線建設を行い、既存の鉄道会社が営業を行う例と、既存の赤字ローカル線の営業を他社に移管し、線路を元の事業者が所有するという例がある。今回は前者の例。